糖尿病 高血圧
高血圧と糖尿病はどちらも動脈硬化を促進させる
代表的な生活習慣病ですが、この2つが合併すると、
おたがいの病態を悪化させることがわかってきました。
つまり2つの病気をもっていると心筋梗塞や脳卒中になる
可能性が単に2倍になるのではなく、4倍から6倍にまで
高くなるのです。
したがって、高血圧の患者さんでは糖尿病があるというだけで、
高リスクという危険度分類に入ってしまうのです。
糖尿病といっても、インスリンの状態によって2つのタイプがあります。
1つは膵臓から分泌されるインスリンの量が絶対的に少ないために、
外からインスリンを補わなければ血糖のコントロールが不可能なタイプで、
1型糖尿病といいます。
もう1つのタイプはインスリンの分泌量は保たれていますが、
筋肉などの組織のインスリンの感受性が低下しているために
インスリンの効き目が弱くなっているタイプで、2型糖尿病といい、
血液中のインスリンは相対的に高くなっています。
どちらのタイプも動脈硬化を促進して腎臓病や心筋梗塞を
引き起こすことでは共通していますが、高血圧、肥満、高齢者の
高血圧患者に圧倒的に多いのが後者の2型糖尿病といわれるタイプです。
2型糖尿病は筋肉組織でのインスリンの取りこみが低下している
ことから、インスリン抵抗性糖尿病ともいわれています。
インスリン抵抗性が高くなると、血糖値を保とうとして膵臓が無理をして
インスリンをたくさん分泌します。
相対的に多くなりすぎたインスリンが、今度は腎臓でのナトリウムを
過剰に貯留したり、交感神経を亢進することによって動脈硬化を促進するのです。