高血圧とストレスについて
高血圧とストレス
■血圧を上昇させるさまざまなストレス
ストレスにもいろいろありますが、一番わかりやすい例として
計算を連続しておこなうというようなときや、むずかしい問題を
強制的にさせられるときには大きな精神的ストレスがかかります。
たとえば、42歳の男性で1000から7をつぎつぎと
引いていく計算問題をおこなったときの血圧の変化ですが、
血圧はみるみる上がっているのがわかります。
このような一過性のストレスが何日にもわたってつづくと、血圧
の上昇は一過性のものでなくなり、持続性に血圧は上昇しつづけた
ままになるのです。
ストレスの要因を分析した報告によると、配偶者や親族などの
親しかった人の死が第1にあげられています。
ついで、事業の失敗や会社の倒産、職場のトラブルといった仕事に
まつわることがつづきます。
そして離婚、夫婦別居、子供の悩みなどがつづいています。
このようなストレスの要因をストレスの強さであらわした社会再適
応尺度を用いた研究によると、ストレスが多い人ほど健康上の問題
点が多いことがわかりました。
地震や火災などの予期せぬ非日常的な出来事は大きなストレスを
もたらし、その結果さまざまな健康上のトラブルを起こします。
多くの被害者を出した1995年の阪神・淡路大地震では、
多くの地域住民に血圧上昇が認められ、また心筋梗塞の被害者も
多数出たと報告されています。
高血圧の人ばかりでなく、血圧が正常な人も、余震の多かった
2週間くらいは血圧が4から5mmHg、脈拍数で3から4/分増加
していました。
また血圧の上昇の程度は家屋の被害の程度が強い人ほど大きく、
また不眠が長くつづいた人ほど血圧上昇も大きかったとされています。
1991年の中東の湾岸戦争では、紛争地域において無差別ミサイル
攻撃の数日後に急性心筋梗塞が多発しました。
このことは、命を脅かすほどの強いストレスは心臓血管系に
障害を及ぼすことを示しています。