高血圧 塩分について
塩分と高血圧について
なぜ塩分をとりすぎると高血圧になりやすいか
環境因子のなかでも、塩分の摂取と関係が深いのは
日木人の高血圧といわれています。
疫学研究では、日本のなかでも秋田県、青森県など
住民の塩分の摂取量が多い地域では高血圧の頻度が高いこと
がわかっていました。
塩分をとりすぎると高血圧を発症する原因として、つぎのような
いくつかの機序が考えられています。
①体内に増えた水分を腎臓から排泄させるために心臓から
拍出される血液量が多くなる私たちは塩からいものを
食べると水が欲しくなりますね。
そうです塩分は身体のなかに入ると水と同じ動きをするのです。
つまり、塩分のなかのナトリウムという成分が体内に入ると、
体液の浸透圧を維持するために水分をとって薄めようとするのです。
したがって、塩分を過剰に摂取すると体内の水分も白然と
多くなってしまう結果、血管内を流れる循環血液量が
増えることになります。
そうすると、身体のなかに多くなりすぎた水分量を腎臓から
体外に押し出そうとするために、心臓はより力強くポンプ機能を発揮します。
すると、心臓から拍出される血液量が増加して、血管壁への圧力が
増すために血圧が上がってくるのです。
塩分を多めにとっても高血圧症になる人とならない人がいること
も最近の研究でわかってきました。
遺伝的に高血圧症になりにくい人では、塩分のとりすぎによって
体内に増えた水分量を心拍出量を増やすことによって、
腎臓からスムーズに排泄することができるために、
高血圧にまで至ることはありません。
しかし、高血圧になりやすい体質を両親から受けついだ人の腎臓では、
血管内に多くなりすぎたナトリウムを尿として排泄する機能が
低下しているために、しだいに体内の水分が貯留することになり、
血管内の圧が慢性的に上昇して高血圧症となります。
②血管壁がむくむ結呆、血管抵抗が高くなる身体に多くなりすぎた
塩分と水分は末梢の動脈壁の細胞内に入りこんで、
血管壁のむくみを牛じさせる結果、血管の内腔が狭くなります。
そのために末梢血管抵抗は増大し血圧が高くなります。
またナトリウムが細胞内に増えると、交感神経刺激などに対する血管の
収縮性が高まる結果、しだいに血管抵抗が増して、高血圧となって
いくのです。
一般に健康な人では、細胞内にナトリウムが増えても、
細胞外のカリウムと交換して細胞内ナトリウムを
細胞の外に汲み出すためのナトリウムポンプという機能が作動しますが、
高血圧になりやすい素因のある人ではこの機能が低下しているために
血管壁細胞にむくみが生じると考えられています。