高血圧について
高血圧とは、文字どおり血管の内圧が高いことですが、
血管の内圧が高いと一体どういうことが起こるのでしょうか。
まず動脈の内面に血液の“圧力"がかかりつづける結果、
血管内皮が障害を受けてさまざまな生体反応が生じる結果、
動脈硬化が促進され、脳、心臓、腎臓などの血管が細くなってきます。
そのため、高血圧になるとこれらの臓器は脳動脈硬化症、冠動脈硬化症、
腎硬化症とよばれる状態となり、それぞれの機能が障害されるのです。
さらに動脈硬化が進展すると、脳では脳出血、脳梗塞などが起こり、
心臓では狭心症、心筋梗塞となり、腎臓では腎不全といった
それぞれの臓器にとって致命的な損傷を起こすわけです。
これらの高血圧によって引き起こされる病気の多くは白覚症状に
乏しいまま進行し、致命的損傷が起こったときにはすでに手遅れと
なりますので、高血圧は“サイレントキラー(静かなる殺し屋)"と
もよばれているのです。
高血圧はこれらの脳、心臓、腎臓以外に胸、腹部の大きな動脈自体や、
眼底の細い動脈にも硬化をもたらします。
大動脈の場合には血管の一部が膨らみ動脈瘤を形成し、
“夫動脈瘤"というこわい病気を生じます。
高血圧により突然血管が破裂してしまいますので、突然死の原因となります。
さらに、閉塞性動脈硬化症という下肢の動脈が閉塞してしまうために、
10分ほど歩くと足にはげしい痛みが生じるようになります。